原状回復の稀なケース

どうも賃貸担当の小田です。

お部屋の退去時のトラブルの多くはこの『原状回復』で起きてしまうものです。
細かく徹底してチェックリストなど行っていても意外なところからこのトラブルに

見舞われることもあるのも現状です。

今回の事例

では今回は家電の設置関係でコンセントの電圧を上げた際のトラブル事例です。

前入居者の方が家電設置の際に電圧も一緒に上げ設置しその後退去時に原状回復とし元の電圧にもどしたつもりでいて退去された事例です。
この場合、退去立会いの管理会社としては電圧を上げた工事をされていても口頭で原状回復は大丈夫なのかの確認のみになります。
(電気屋さんではないのでテスターなどの特殊機械は持ち合わせておりません。)

そして無事に退去立会いも終わり精算も終了。

しかし、次期入居者が決まっていざ入居の際に其れは起こりました。

入居者さんが用意した家電製品を設置したら実は電圧が変わっておらず、その電圧に対応していない家電製品は壊れてしまったという不幸が起きてしまったのです。

因みに取り付け業者さんによると通常100vのコンセントと200vのコンセントの形状は全く違うもので100v用のコンセントが付いているのに200vが来ていること事態がありえないということです。

コンセント画像ネットより抜粋

対応

今回の対応としましては前入居者が退去してから1ヶ月空いていたという事もありますが連絡を取り賠償をしていただけるよう内容等説明を取りました。しかし当日に前入居者さんがお越しになり退去の精算が既に終わってちゃんと退去立会いをしていると言うような内容で結局のところ前入居者さんからの賠償がしていただけないという事になってしまい当社が負担と言う形に致しました正直なところ納得ができない部分はありますが・・・・
当社としては今いる入居者さんが気持ちよく更には長く住んでいただけるよう配慮するべくこのような処置に至りました。

まとめ

今回の事例を体験でのポイント

・入居者による現状回復する旨での内容の電圧変更

・退去立会いでの確認の行い方

・設置業者による事前の電圧確認

これらの内容が絡み合いさらに確認の不十分さが今回の事例を招いたと思われます。
反省点も多いのですが稀なケースで今後の未然の防止策として以下のことを実施していく所存です。
また、前入居者との書面でこういった内容を交わしていないことと既に精算が終わっているといった内容そして立会いの下の退去ですと法的にも請求できない可能性が大のようです。

・契約書、重要事項説明に今回の事例を踏まえての入居者側の責任負担の旨を記載

・変更時には書面、捺印を交わす

・退去時の口頭確認及び専門業者の立会いの実施

・次期入居者には取り付け業者に設置前の確認の実施

以上を行うことにより今回の事例が防げると考えており今後の実施内容にしたいと思います。

今回の事例で思うことは不動産業者としてプロではありますが個々の専門性の高い内容に関しての確認は行えないので何か疑問に感じた際は早急に専門業者に相談、調査が大切だと痛感させられました。

引き続き快適な賃貸管理ができるように努めて参りたいと思います。

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